ケリーバッグ誕生秘話

エルメスを代表するバッグとして、バーキンと共に名前が挙げられるのがケリーです。ケリーバッグは、1935年にサック・ア・クロアという名称で販売されました。

元々人気があったサック・ア・クロアでしたが、当時のモナコ王妃グレース・ケリーが妊娠中のお腹をこのバッグで隠したことから再び注目を集めました。エルメスはこの出来事をきっかけに、モナコ王室の許可を得て名称を「ケリー」に改名しました。

これによりケリーは、セレブが愛用する高級ブランドバッグとしてのイメージが確立され、多くの女性が憧れるバッグとなったのです。

ケリーとバーキンの違い

エルメスを代表するケリーとバーキンは、デザインに大きな違いがあります。同じようなフォルムですが、トップハンドルが2本のバーキンと異なりケリーは1本です。

持ち手が1本のため、中が見えないようにケリーにはフラップがついています。また、ケリーは2種類の縫製パターンが使用され、かっちりとした雰囲気になる外縫いか、柔らかいフォルムに仕上がる内縫いかによって同じ素材・サイズでも異なる印象になります。

また、ショルダーストラップが付属で付いておりますので、ショッピングや様々なアクティビティでもお使いいただけます。

これに対してバーキンは、カジュアルテイストを取り入れた開閉しやすいデザインとなっています。一般的にフォーマルシーンにはケリー、デイリーユースにはバーキンが選ばれます。